塗装剥がしが有る程度進むと、ボディの状態が大体把握出来ます。
腐っている所や、事故によるダメージが残っている所があからさまに
なってきます。
この車もフロント右側に事故によるボディの歪みが残っていました。
完璧に直すとは行かないまでも、せめて、パネルのチリや、足回りの
アライメントが、きっちり出るようにはしておきたいです。
幸い、修正機に載せなければ修正出来ない程のダメージでは
有りませんでしたので、気が楽です。
モノコックの骨格にあたる部分の腐りについては1.5mmの
ボンネ鋼板で補強修正し、直接応力のかからない、溶接すると
反対側の処理が出来ない、袋になった部分はスポットと、FRPに
よって修正して行きます。どの程度補強しておけば良いのか
解らない車だったので、ボディの開口部と足回りの取り付け部分を
集中的に補強して、他の部分は軽くにしておきました。
あまりガチガチの補強を入れて取り返しのつかない事に為るのを恐れてです。