あえなくブローした86君ですが、持ち帰り早速エンジンを
ばらして見ました。そうしょっちゅう壊れてもらっては
困るので、原因と対策だけはチャンとしておこうと思い、
チェックをしながらの分解です。
まずヘッドをはっぐって見ますと、エキゾーストバルブと
ピストンが干渉した後が有りました。
続いて、子メタルの焼き付き、ピストン側面に焼き付きの
後が見られます。やはり高回転の多用で、2次振動が出て
いた様です。念のため後で、オイルの成分チェックもして
もらったのですが、
(使用していたオイルはモチュール300Vのクロノ)
ガソリン希釈による粘度低下が25%位有りました。
各部のクリアランスは標準並で、特に大きめで取っている
わけでは無いので、簡単に言えば廻しすぎ、各パーツの精度が
10000rpmまでは着いてこないと言う事なのでしょう。
まあ今まで、10000rpmを越えてまで使える4AGは
組んだことが無かったので仕方が無いと言えばそれまでですが、
高く付いたのでこれはこれからの教訓にしなければいけません。
9500rpm位までは何ともないのですから、
この辺は大事な所なのでしょう。このエンジンを組んだときでも、
クランク真出しや精密バランス、ピストンやコンロッドの
重量バランス、各クリアランスの設定などは気を使っていたの
ですが、これ以上はやはり、素材の見直しからし直さないと安心
して回せる様な物にはならないのでしょう。